GACKTがフランスで受けた人種差別。アメリカ留学生活で経験したことから考えること。

ミュージシャンのGACKTが30日に配信したブログの内容が話題になっていますね。

要約すると、

1. パリのホテルにあるレストランに入店。
2. 入口近くの長めの良い席に座るが、店員がやってきて奥に座らされる。
3. 白人がその席に座っても何も起こらないが、アジア人客はGACKTと同様に奥の席に移動されているのに気づく。
4. その後、再入店して入り口近くに着席。
5. やはり店員が駆けつけて移動するように言うが、フランス語で「大きな声で説明してくれ」というと店員は諦めて帰っていった。

という話。

news.livedoor.com


ん〜確かにスッキリする話ではあるけども、こういうことが普通に起きていることは悲しいですね。

実際にフランス人の友達にこの出来事についての意見を聞くと、

「俺はそうでもないけど、実際アジア人は比較的にナメられる傾向にあると思う」って言ってました。

まぁ仲良くやっているので自分たちの間には何もありませんが。



よくよく考えてみると、強烈ではないものの、自分も差別的なことをされた・目撃した経験がありました。

俺のときだけ機械のように会計。笑

ある日、スーパーマーケットでお会計をしようと列に並んでいた時のことです。

自分の前にいた数人の人達(白人)は楽しそうに店員と会話していたので、「いぇーい何かジョークでも考えて笑かしてやろうかな」なんて考えていました。


しかし、自分の番になると今まで他の客に笑顔で話しかけていた店員が、ふてくされたような顔で会計するだけ。

How are you? と聞いても Good. で終わり。


留学に来て間もない頃だったこともあり、ガラスのハートは傷つきましたw


その時にいたお客さんは常連さんだったという可能性もありますが、別の日に行ったファストフード店でも同じ経験をしたので、やはり自分がアジア人だからなのか?と思ってしまいました。

他の人種の方たちには違う対応していたくせに。。。

なんか悔しくなってきたので最近はそんな相手でも、しゃべり始めるまで色々と話しかけまくっています。笑

差別的ジョークに俺氏、全く笑えなかった事件

アメリカ人の友人達と食事をしているとき、ラシュモア山やクレイジーホース記念碑の話になり、

アメリカの石像すげー!ナルトの火影像みたいだなHAHAHA!みたいな感じで盛り上がっていました。


ラシュモア山
f:id:kenshirotan:20150402034635j:plain
Source: http://www.beckett.com/news/2013/07/your-turn-whos-on-your-mount-rushmore-of-collecting/


その後世界中の色んな顔の石像の話になり、みんなで色々ググっていました。


そして一人が結構ブサイクな石像の写メを発見して、みんな笑っていたときにもう一人の友人が
「これは多分インディアンだな。このブサイクな鼻の形とかHAHAHA」

と言うと周りは更に笑ってた。


確かに本気でバカにするつもりはなく軽い気持ちで言ったことは分かるけども、ネイティブ・アメリカンの悲惨な歴史を勉強した事がある私はどうしても笑うことが出来なかった。
そしてショックを受けてしまった。(ガラスのハート発動w)


自分のいる大学にはネイティブ・アメリカンの生徒があまりいないので、そういう部分に理解が乏しいということなのか。。。

それとも全て分かった上でそういうことを言ったのか。。。

それを追求できなかった自分にも喝!!って感じでした。


中国人の先生、大爆笑をGET!!

ある日、100人規模の授業に外部講師として中国人の先生(お茶目なおっちゃん)が登壇した。

彼の英語は中国語のアクセントがかなり強く、生徒も頑張って聞いている感じで、お世辞にも聴きやすいとは言えませんでした。




するとクスクス声がどこからか聞こえ始め、周りを見渡すとかなりの生徒が笑いながら、バカにしたような顔でヒソヒソ話をしていました。



講義の途中からはもう我慢できなくなったのか、そいつらは普通に笑いまくってました。授業が終わったときには
「いいぞー!また来てくれー!HAHAHA」なんて声も出る始末。



おちゃめなその中国人のおっちゃんはそういう事には慣れているのか、それとも単に自分が笑われているのではなく授業が面白いと思われているのか勘違いしていたのかは分かりませんが、ショックを受けている様子はありませんでした。


しかし、ショックを受けている男もいました。




そう、ガラスのハートの僕です。笑



自分と同じアジア人がそういう風に言われていたし、自分は未だに日本語アクセントが強いので自分が笑われている気持ちになりました。


特にビックリしたのは、笑っていたメンバーは黒人の子たちも多かったこと。

親、おじいちゃん・おばあちゃんの世代がかなり辛い時代を過ごし、経験による黒人少年射殺など未だに黒人に対する差別が社会問題になっていて、そういう事には敏感なはずなのに今は一緒になって目の前にいるアジア人をバカにして笑っている。


差別に敏感なはずな君たちが何故だっっっ??!



もう意味が分からん。


確かに「黒人」一括りにするのは違う。

でもいつも「非差別!」とか「黒人は弱者だ!」とか「黒人に対する社会の解決」を叫んでいて、それに同調するくせに

お前らが今してる事はなんだ!アジア人ならええんかいアホ!!!と。




笑っている奴らに叫ぶことが出来ない自分のザコさにも段々と腹が立ってきて


その授業中(2時間)ずっとイライラしていました。


イラついている様子に気づいたメキシカ系の友人が、「確かにこれはクレイジーで全くおもしろくないが、これがアメリカの問題なんだよ。」って言ってました。


なんだかなぁ~(阿藤快風)って感じでした。

とにかく悔しかったです。


日本にいると、人種間での差別を目の当たりにすることは少ないので、留学というのはこういう事を体験する良い経験にもなります。

それを受けてどう行動するかが大事ですが。


そういう事があまり起こらない不思議なワイハ。

ただ、悲観的になるのは早いです。

アメリカ合衆国にはそうではない場所も存在する(完全なる主観的意見ですがご了承願います)


そう、ワイハです。


日本人にも人気の観光スポットで、大自然とのんびりとした雰囲気が人気の理由となっているハワイ。

友人に上記の怒りをぶちまけたところ(友人ごめん笑)、「そういうのは見たことないなぁ」と言っていました。


確かに、自分も2週間ほどハワイの大学に短期留学したことがありましたが、アメリカ本土の大学とは違って

白人・黒人・ハワイアンなど色々な人種が一緒に遊んだり、登校したり、食事をしていました。


日本の大学から一緒にきていたELTの先生も「これは実におもしろい」とガリレオ風におっしゃっていました。


そういう土地柄がそれを作り上げたのか、はたまた別の何か理由があるのはまだ分かりませんが、ハワイのそういったところから学べることはあるかもしれないですね。


まとめ:「差別と闘う姿勢」を持つこと

上に書いたように、人種やアイデンティティへの差別に対して「NO!!!」という姿勢をいかに保ち続けることが出来るかが大切なんだと思います。


されたことに同じようにやり返す、もしくは自分より弱い者相手に八つ当たりとして同じことをするのでは、

それが無限のループとなって悪化していくだけです。


70億人以上の人々が様々なバックグラウンドを持って今このときを生きています。

確かにその中から対立や差別を消し去り、平等な社会を作ることは難しいのかもしれない。


ただ、そこで諦めるのではなく、まずは自分たちから「差別には動じない、許さない」という姿勢を持ち続けましょう。

GACKTがやったように。


ガンディーやネルソン・マンデラがそれで世界を変えたように。


彼らの話も勉強になると思います。


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信念に生きる――ネルソン・マンデラの行動哲学

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ガンディー 魂の言葉

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自分ももう少しこのガラスのハートを強くして主張していきたいと思います!!


防弾ガラスくらいにはなって欲しいかな。。。笑



ではまた!!

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